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2012年10月27日 (土)

『アイアン・スカイ』みてきた

「ハイル・アドラー!!」
……っつうたら、『クレギオン#7/ヴァルハラ・ライジング』思い出すのは、1000人ぐらいはいるハズなんだけどなぁ~……。

そんな、B級侵略映画『アイアン・スカイ』をみてきた。
2018年、どう見てもサラ・ペイリンなアメリカ大統領選挙のキャンペーンの一環として、月面探査に向かった元モデル(つまりゲームさえできれば宇宙飛行士になれるのだ!……って^^;)のジョージ・ワシントンの数奇な運命とは。
毎度おなじみミリオタ的ツッコミの前に、欧州における(特にドイツ・フランス・ポーランド等)映画事情上やるにやれないあの『敬礼』をガンガンやってきやがります(苦笑)。で、その度に「ハイル・コーツフライシュだろ!」と突っ込む総統閣下(シ干)。あ、総統閣下と言うと、世に言う『総統閣下シリーズ』で知られる、『ヒトラー最後の12日間』のあのシーンをはじめ、多くの映画のパロディには、笑いを堪えるのがタイヘンだったぞ^^;。
……こんな映画、作って許されるのは、フィンランドのほかは日本ぐらいだろうけど……なに、このドイツ人スタッフの数は?(苦笑)。
で、冷静にツッコミ入れなおすと、公式サイトにおける階級は准将となっているクラウス・アドラーの襟章はSS大将。伍長とされているレナーテ・リヒターはSS大佐ネ。それと、久々にドイツ空軍下士官の階級章を見たなぁ~。
それから、全米イチ銃規制の厳しいニューヨーク州では拳銃の携帯は違法です。ただ、そんなギャング共が有するフォルクスワーゲン・タイプ1バンを「おう、フォルクスワーゲン」とはしゃぐアドラーを横目に「クライム・バンだぞ(泣)」と奪うのをイヤがるワシントンの悲哀がなんとも^^;。

それにしても、ユーゲントの子だちはか~いかったなぁ~(おいっ)

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それでは例によって、以下はネタバレ発言です。ネタばれがキラいだとか、ネタばれがダメだとか、ネタばれが許せないなんて方は、ご遠慮願います。

ネタバレ~ネタバレ~ネタバレ~ネタバレ~ネタバレ~ネタバレ~

「Yes, She Can!」のキャッチ・コピー(笑)と下に月面についたアメリカの探査船・リバティー号。だが彼らが月面で見てしまったのは、月面に逃れたナチス・ドイツの残党が築いた月面都市であった!
捕虜とされてしまった、唯一の生き残りジョージ・ワシントン飛行士は、生き残るためやむにやまれず(?)彼ら第4帝国に協力し、地球侵略の準備のため、高性能コンピュータ=スマートフォン(苦笑)入手のため、親衛隊のクラウス・アドラー
(ちなみに野心家)と共に地球に潜入しますが、その先に待っていたのは選対にして今作最大の悪役(苦笑)ヴィヴィアン・ワグナー。その彼女によって、怠惰なアメリカを席巻するナチ式選挙キャンペーンがまた凄まじいです(笑)。
3ヵ月後、ホームレスと化したワシントンに偶然出会ったレナーテは、10分のダイジェスト版しか見ていなかった『独裁者』のオリジナル版
(これでも、ワシントン曰く「編集が甘い」ですが)を見てしまったコトで、共に第4帝国の野望を潰すべく月へと戻っていくのですが……。

ちょっと残念だったのは、アメリカ大統領選を勝利し地球を制覇し、月面をも支配しようと思いつくアドラーとヴィヴィアンの前に現れる、いつの間にか地球に来ていたコーツフライシュ総統のシーンである。ただ逆に考えてみるに、今まで「地球に行って戻ってきた者はいない」とは表向き第4帝国国民に言われているだけであり、ナチ党上層部の特権階級は、しれ~っとその特権を利用して地球に遊びに来ていたのではないかと、いぶかしんでしまう。でもでも、それだと父リヒター博士のコンピュータの説明がつかないしなぁ~。

ヴィヴィアンの「一発」の機転によってコーツフライシュを斃したリヒターは、月面からの総攻撃を命令するが、UFOとアメリカ空軍との航空戦は五分。しかし、「もっと被害が出てから」「攻撃されたら確実に再選」とはしゃぐ大統領の前に、次から次に犠牲となるニューヨーク市民が不憫だ。つか、撃墜される機体よりも、そいつがぶっ放す銃弾の方が、地上の無防備な人々にははるかにキケンなのは、イラク空爆で実証済みなのに^^;。
そして、反撃に出るUSSSジョージ・W・ブッシュ(!!!!)を始めとする、各国がしれ~っと来るべき宇宙戦争のために用意していた宇宙空間戦闘用艦艇を結集した、地球連合艦隊の雄姿となって、反撃に向かっていくのですが、各国の言い訳とアメリカの自分だけ主義の激突がまたなんとも……。
ただ、まじめに宇宙条約を守っていたのはフィンランドだけ
(と、製作のカウコマーさん出演)していますが、フィンランドだって、ソ=フィン条約をまじめに守らさせられたおかげで、戦後50年も散々な目に逢ってたんだけどね。
つか、まじめに守ってソヴィエト様を批判できなかったのは確かだしさ(苦笑)。

米軍の核攻撃を受け、破滅した月面市民の眼前で繰り広げられる、ワシントンとレナーテのキス・シーンって、70年代のインターレイシャルものな洋ピン物ビデオの雰囲気だよなぁ~(笑)。
で、そんなラストに発見される、第4帝国の遺産=ヘリウム3に目のくらんだ各国指導者が繰り広げる肉弾戦シーンの美しいこと(笑)。
しかし、そんな最後を吹き飛ばす衝撃のエンディングは、強烈だ。


ネタバレ~ネタバレ~ネタバレ~ネタバレ~ネタバレ~ネタバレ~

フィンランド人にも、日本人のイメージは『カミカゼ・アタック』なのね^^;;;。

・作品性
 ☆☆
・ストーリー性
 ☆
・メッセージ性
 ☆☆+
・製作陣
 ☆
・俳優陣
 ☆☆

以上、10点満点で9点。

続編は是非とも『レッドスター・ライジング』で(笑)。
連邦崩壊から逃れたソヴィエト・ロシア体制は、破滅した地球圏をどう乗っ取る救うのか?……というよりも、ワシントンと一緒になったレナーテと、それを許さない父リヒター博士の壮絶父娘ゲンカも見たいしね^^;。
それでは~!

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コメント

私もこの映画は見ました。面白かったですねー!

コーツフライシュ総統がニューヨークにいるシーンですが、これはもう「B級映画だから何でもありだよね」という悪乗り以外の何物でもないと思いますよ。少なくとも私は「まぁしょうがないよね」と納得してしまいましたw

投稿: hexia | 2012年10月27日 (土) 23時35分

Hexiaさま。お疲れ様です。
ん~、ウチ的にも、あのシーンはパロディのモトネタになったトコを再現する必要上、仕方ないトコでもありますな。
まあ、個人的には、i-Pad持ったジョブス……でなくって、アドラーの月への帰還後のシーンにして欲しくもありましたが(笑)。
それでは~!

投稿: か~と | 2012年11月 9日 (金) 23時04分

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